妹尾病院
緩和ケア

当院は、病院内での緩和ケアと、訪問診療による在宅緩和ケアを行っています。

緩和ケア(ホスピスケア)というと、人生最期のケアと捉えられていますが、本来の緩和ケアの意味は「一人一人にそのひとらしい色合いや模様があり、外套のようにいろいろな欠点をも包み隠しながら、その人らしさを引きださせるケア」という意味です。

緩和ケアの対象疾患は、がんに限らず呼吸器・循環器・神経疾患などで、病状が進行性の状態で、余命が限られた、苦痛を伴う疾患です。

病気の始まった時から、緩和ケアは入院でも外来でも在宅でも、誰でも、いつでも、どこでもスタートできます。がんに限らず、呼吸困難などの症状が強い重症呼吸不全を伴う慢性閉塞性肺疾患や重症慢性心不全も緩和ケアが必要です。その他の進行性の神経疾患や進行性腎不全・肝不全なども対象となります。

緩和ケアは、その人らしい生活となるように質を改善することが目的です。たとえ治らないとしても、緩和ケアを受けることにより今よりは少しでも良い状態にすることはできるのです。また、適切な緩和的治療が行われれば、症状を改善し、よりよい状態を長く維持することが可能です。緩和的な医療・看護・介護により、よい状態で最期まで過ごすことができるようになるのです。同時に、緩和ケアはその人らしさを尊重し、一人一人の価値観・死生観・人生観を尊重し、最期まで尊厳ある生をご家族と共に全うできるように援助します。

痛みや呼吸困難、息切れ、全身倦怠などの身体症状のみならず、社会的な苦痛、精神的な苦痛などの存在に関わるような苦痛も緩和ケアの対象となります。

当院は、地域と密着した緩和ケアを提供していく緩和ケアセンターを目指しています。

「ひとそれぞれに大切な人生があり、
ひとりひとりに物語があるように、
その人その人の尊厳を尊重し、
その人その人の価値観が尊重され、
その人らしく輝きながら、
人生を最期まで全うできますように、
そのようにサポートしていくことが、
緩和ケアの使命です。
家庭的な雰囲気の中で、
生きる意欲と希望が湧いてくるように、
自分自身の本音が響くように、
一瞬一瞬の大切な時間をお互いに共有しながら、
こころに安らぎがありますように、
そうした祈りを持ってケアさせていただくことが、
私たち病院スタッフの願いです。」

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更新日:2021-04-05

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